お店の思い出を引き継いで住まう。
長年営んだ大切なお店で終の棲家ならば、思い出は残したいものです。
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繁華街に位置し、窓のすぐ外が人の通りも多いのですが、通風も明るさはこちら側からしか望めません。断熱窓に取替えると共に低い方は型ガラスに、高い窓はカーテンの邪魔にならないように、内倒し窓を引違窓に変更しました。
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小上がり席のあるお店は和の落ち着いた空間でした。
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- 写真は小上がり間仕切り壁の腰板を、玄関から入った正面の壁に移設しました。木製の玄関引戸は、当初自動引戸だったものを、建具屋さんに作り直してもらい、上吊り引戸として使用しています。土間の豆砂利洗い出しもそのまま使用しています。
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- 写真の板を丁寧に取外し、数量が足りない2,3枚はうまく材料を合わせて使用しました。
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窓側の壁を背に、収納や水廻りのエリアです。お店の中央にあった立派な神棚も少し、奥まって置けるように配慮しながら手の届きやすい高さに設置しました。ホワイト基調の壁に木目パネルがアクセントになっています。
その奥が、以前は寒く、使いづらかったトイレ、洗面をバリアフリーで配置しています。引戸なので将来も長らく開閉し易いかと思います。アクセント壁の奥はクローゼットや鏡台、押入れと連続した空間ながらも、空間的にごちゃごちゃしないようにと工夫しました。
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- 寒くて、危ないトイレでしたね。土足の店舗では昔ながらの使い勝手ですが。
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お話し頂き、大切になさっていらしたお店に伺いました。年月を刻み、ご主人とお店の切り盛りをしていた当時を物語る品々に囲まれていました。これまでは店から2階に上がってお住まいでしたが、住みやすい部屋を作りたいと、「終の棲家」を一緒に形にさせて頂きました。